子どものための演劇あそびの時間(5)
「おばけやしきへようこそ!【後編】」
『子どものための演劇あそびの時間』とは?
5月~7月にかけて、世田谷区にある烏山杉の子保育園で、演劇あそびを行いました。
一緒に遊んだのは、くじらグループ(5・6歳児)のおともだち。
進行役は、けいちゃん(南波圭)、くーちゃん(青山公美嘉)、さんちゃん(大西由紀子)です。
ここに紹介するあそびは、どれも簡単なものばかり。
だけど、子どもたちが普段の生活の中であそびかたやイメージを広げて楽しめるように、工夫を凝らしました。
午前中の1時間をつかって、全8回で飛び出したあそびの数々と子どもたちの様子をレポートしていきます。
7月25日。この日で、みんなとあそぶのも最後です。 前の週にあったお泊り保育には、なんとお化けがやってきたらしく、みんなでつくったおばけの帽子をお守りにして、怖いのを追い払ったみたい。 そのせいか、子どもたちの様子もひと回り成長した感じ。 それでは、最後にめいっぱい楽しもう!
★ぼろ目やしきの入り口をつくろう
この前スケッチした、「ガチャックぼろ目やしき」には、何かが足りません。 そう、それは入り口。 実は、ぼろ目やしきには窓や目や手がついているのに、肝心のドアがなかったのです。
じゃあ、みんなが入れるように、ドアを作っちゃおう!
模造紙を広げて、クレヨンをつかって、思い思いのドアの絵を所狭しと描いていきます。 みんなはもう熱中。 鍵のついたカラフルなドアや、昆虫型のロボットみたいなドア。 他の子のドアとつながりあっているドアもあります。 まるでエネルギーがはちきれそうなドアも!
絵が完成したら、壁に貼りました。 さあ、これがぼろ目やしきの入り口です。 そこで何が行われるのか?
★おばけの晩餐会
「みなさま、ようこそおいでいただきました。さあ帽子を身に着けて、ハンドバッグをもってお入りください」
なんとみんなは、おばけの晩餐会に招待されたのでした。 おそるおそるテーブルにつくと、そこには真っ白なテーブルクロス(模造紙)がかけられました。
「本日は、究極のお料理をご用意しました。今から、お皿とグラスをお配りいたします」テーブルクロスに、空のお皿とグラスが描かれました。 「みなさま、お好きなお料理をご注文ください!」
みんなクレヨンを手に、お皿を埋め尽くしていきます。おいしそうなお料理、と思ったら・・・。
「クモ入りりんごジュース」「ヘビのから揚げ」「みみずのアスパラ」! さすがはおばけの晩餐会。 きっと、おばけが大好きな料理ばかりです。 みんなの描いたお料理を、一人ずつ発表していきます。 こうもりの目、亀の甲羅、虹色のワインやデザート。 材料ははちゃめちゃだけど、どれも本当においしそうで、みんなわくわく。 早く食べよう!
「いただきます!」どれから食べるか迷いそう。でもすてきな晩餐会も、まもなく夜明けのお時間が近づいてきました。
「大変!夜が明けるよ。では、扉を開けてお帰りください。おばけから人間に戻りましょう」 名残惜しいけれど、おばけの晩餐会は、おしまい。そして私たちとの演劇あそびの時間もおしまいです。
おばけの帽子をつくったり、音をたくさん探したり、みんなでくっついて止まったり動いたり。 どんなことが楽しかっただろう? どんなことが嬉しかっただろう? ともだちのいいところや、自分の好きなところは見つかったかな。 たくさんあそんできたことの中から自分の好きなものを探して、これからもあそんでね。
日時:7月25日
進行:青山公美嘉
進行助手:大西由紀子、南波圭
協力:社会福祉法人杉の子保育会/烏山杉の子保育園
2006/10/23
